先月行われた政府の行政刷新会議による「事業仕分け」は、官僚を面罵して予算を切り、国民の喝采を浴びました。しかし、市民の皆さんは、仕分けの結果、何が変わったか、よく分からないと思います。
仙台市は、ようやく、その影響をとりまとめました。地方交付税、下水道事業など、これからの政府の具体的な検討を見なければ分からないものありますが、仙台市の個別、具体の事業にかなりの影響があるようです。
その一つが「予算削減(圧倒的縮減)」となった独立行政法人日本芸術文化振興会の助成金です。この法人から仙台フィルハーモニー管弦楽団は平成21年度で1億円以上の助成金をもらっています。この助成金が縮減されれば、楽団運営に深刻な影響が及ぶと思われます。
また、「予算縮減」となったものに農山漁村活性化プロジェクト支援交付金があります。泉岳少年自然の家の建て替えは、この交付金を活用して行う予定にしていましたが、活用できなくなれば事業全体に重大な影響が及ぶことになります。
加えて、「廃止」とされたもの中には、産学官連携で取り組んでいる知的クラスター創生事業があります。事業中途での廃止となれば、第2期の事業においては仙台市が中心的な役割を担っているだけに、後始末をどうするのか、大きな問題になりかねません。
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