東日本大震災対策特別委員会の第一分科会で市民利用施設等の現地調査を行いました。
調査先は、青葉区の仙台市シルバーセンター、太白区の仙台市体育館及び西多賀小学校です。各施設の被害状況については、写真とともに報告しますが、大震災による建物被害の特徴として天井落下がありますので、取り上げます。
非木造の建物が倒壊した事例は、仙台市ではほとんど報告されておりません。阪神・淡路大震災の教訓を生かし、建物の耐震化を進めてきたことが被害を少なくしていると思われます。
しかし、建物内部に目をやると、ショッピングセンターやオフィスビルなど空間を大きく取った建物ほど、被害が目立ちます。特に顕著なのが天井の落下です。 それらは、「つり天井」であったり、「システム天井」であったりするわけですが、今回の地震でもろさを露呈した格好になっています。
天井落下など被害の状況を十分に調査し、今後の建築行政に生かすとともに、工法の見直しや開発により、地震に強い建物をつくり、災害に強いまちづくりを進める必要があります。
仙台市シルバーセンターでは、温水プールの天井が落下していました。