このたびの東北地方太平洋沖地震で被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、犠牲になった方々のご冥福をお祈り申し上げます。
仙台市では、これまで宮城県沖地震の再来を想定した防災計画を作り、訓練や意識啓発を重ね、対策を講じてきましたが、甚大な被害が生じてしまいました。このたびの地震は想定外の規模であり、特に津波は想定をはるかに超えるものでした。
災害対応は救援・復旧・復興の順に進みます。仙台市では、あちらこちらから復旧の足音が聞こえてきます。しかし、東北の被災地の中には、救援の手が十分に届かない所が数多くあるようで、悪条件が重なっているとはいえ、地震発生から10日以上も過ぎているわけですから、政府の対応の遅さに憤りを禁じえません。
東北全体でみれば、復旧・復興の道のりは想像以上に遠く険しいものになるかもしれません。しかし、我々東北人の特徴は我慢強さ、粘り強さです。日本全国、世界の各地から寄せられる物心両面の応援を糧に、この逆境を乗り越え、東北の地を力強く復興してまいりましょう。