仙台市が国連の防災模範都市に認定されたとの報道に接し、何かの間違いだろうと考えてしまいました。
3.11の大震災で891名もの方が仙台市内で亡くなりました。1年7カ月が過ぎた現在でも、津波情報伝達システムをはじめとする防災対策は欠陥だらけです。 どうして仙台市が防災模範都市なのか不思議でなりません。
2010年10月に日本で初めて兵庫県が認定を受けていますが、阪神淡路大震災からの復興や、様々な取り組みを見れば、兵庫県の認定は理解できます。
マスコミ報道では、仙台市が復興計画に掲げた市民協働による新次元の防災・環境都市づくりが評価されたとしています。確かに、復興計画には立派なことが書かれていますから、復興計画だけ見れば、防災模範都市に値するのかもしれません。
仙台市が国連のキャンペーンに応募し、めでたく当選したことで、箔がついたと喜んでいる方もいるのでしょうが、どんなものでしょうか。
防災模範都市と認定されたことで、世界から注目されることになります。世界の注目に応えられるだけの取り組みをしていかなければなりません。仙台市の最高幹部は復興を成し遂げたいとする決意と覚悟を十分に持っているとは思うのですが、防災意識や危機意識についても決して疎かにしないでいただきたい。