先週通過した「爆弾低気圧」は各地に大きな被害をもたらしましたが、宮城県では、私の生まれ故郷の鬼首で被害が集中しました。
現地に入ると、飛ばされた屋根だけでなく、「いぐね」と言われる屋敷林の風倒被害も目につきます。
この地域の「いぐね」は、成長が早く、寒さに強く、雪が積もりにくい樹種であるスギがほとんどです。今回の暴風で、このスギに根返りや幹折れが生じ、倒木によって建物が損壊したケースが数多く発生しています。
「いぐね」は主に防風林としての役割が期待されていましたが、その防風林によって二次被害が生じたわけですから、残念でなりません。
今回の災害によって、「いぐね」のあり方が見直され、伐採するところが増えてくるのではないかと言われています。